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読書のすすめ

まずは知識の習得という観点から考えたい。
どうやって知識をつけていくべきか?

僕はこの答えとしては「読書」が優れていると思う。
ある人(著者)の集大成,何百時間もかけて作ったものが,100円単位で購入出来るし,環境が良ければ無料で借りることが出来るのだ。
最近はネット環境の良さもあり,ネットというインフラ上で「知識」を手に入れることも出来る。

しかし僕はあまりこれに依存すべきではないと思う。
理由としてはそのネット上の知識が断片的であるからである。
本の上では定義も「文脈」の構成要素の1つとして扱われる。
文脈の1つとして述べられるから,理解しやすく頭に入りやすい(→知っている人は知っていると思うが,エピソード記憶として位置付けられやすい)

つまり,ネット上の浅い文脈の上では,言葉を理解する上では本には必ず負ける。


また、読書といっても,僕が読むべき本は学術書・実用書等ノンフィクションだと思う。小説などフィクションよりかは,少なくともそちらを読むべきである。
その理由としては,思考過程を考えることからの帰結により導けられる。
ある物を生産するために考えるということは,創造力が必要である。クリエイティブな思考ともよく言われる。
ここで僕が重点を置くのは,思考の前提となる知識についてだ。

例えば現在の経済システムは欠陥がある!もっと良い制度を考えよう!
って時に,①そもそも経済システムとは?②どんな歴史があり③それぞれのメリットデメリット
など知らなければ,何も分からないだろう。

【思ひて学ばざれば則ち殆ふし】
ということわざもあるように,もし思考の前提となる知識・根幹の部分がしっかりしていないと間違った回答をうむ確率は高くなる。
例えば論理もそうだ。間違った前提からの帰結は,間違っている。


ノンフィクションを数多く読みこなす
これが僕がオススメする読書である。

また、さらに応用としては「筆者を相対化」出来れば素晴らしいと思う。

この筆者は思想はこっちよりで、こんなことを言っている。
この筆者は綺麗な文章は書くが、残念ながら論理に欠陥がありすぎる。

以上のように筆者を分野ごとに評価できれば、その分野をマクロ的な視点から見ることが出来ているからだ。

そのためには、とりあえず一つの分野と決めたなら10冊は手にとり読んでみよう。
すると大体同じことが述べられていることにも気づく。それがその分野の論理である。
こうやって社会の仕組みを理解していくものだと僕は思う。
縦じゃなく横のつながり。
これも意識すれば、自然と「学問横断的な思考力」がつくと僕は思う。


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社会学のススメ

何故、社会学を僕はススメるのだろう?
実際、僕は大学では経済学を専攻していたし、社会学は一般教養でも習ったことがない。

全ては図書館から得た知識であり、独学である。

そこで社会学の可能性を見出した。

学問には様々な分野がある。
まず分けられるのが自然科学と社会科学。
そして社会科学の中でも法学、経済学、政治学、行政学、哲学、社会学etc
大学でも新たな学部は創設されているし、数えればキリがないかもしれない。

学問を学ぶ上で僕が重要なのは「マクロ的な視点から相対化」することだと思う。
この学問は大体社会のこの部分を研究していて・・・と緻密に分析していくと、そのような学際的な視点も出来るようになるだろう。
そのためには、各々の学問を抽象化する能力が必要である。学問を学ぶに至って、「今は自分はどの部分を勉強しているか」を常に意識することが必要である。
要は、各々の学問の思考過程を使い分けることのできる能力
そしてこれも一般教養の一つだと僕は思っている。

学問は思考力を鍛えるものだ。考えるための、解を求めるための道具だ。
学問を学ぶことは思考を鍛えるという武器を持つことに他ならないと僕は思う。

その上で、社会学の役割を考えてみよう。

社会学とは、「人、及びそれが構成する集団・組織の成り立ちを研究する学問」だと僕は定義している。

そしてそれらを研究するために必要なのはズバリ「マクロな視点」である。
社会を抽象化し、人々はどのようなインセンティブで行動するのか?そこに合理性はみられるか?
規則性は?

そして社会とは~という帰結を考える学問ではないのだろうか?
ある意味で、社会学は社会科学分野の学問(上記)を包括している。
政治も経済も社会の構成要素の一つであるし、ミクロに捉えたものではないだろうか?

以上今の僕の仮設である。

「社会の成り立ち」を知るために非常に有用なのが社会学だと思う。(あまり学問に有用という言葉は用いたくないが表現力の乏しさゆえに)
社会の仕組みを考えるためには、「社会を上から鳥瞰的にみる視座」が求められる。
まずはこの点を確認するのはどうでしょうか?

一般教養とは

一般教養とは,社会の仕組みを知ることとも言い切れると僕は思う。

社会の仕組みとは何だろうか?
例えば憲法後半の「統治」理論を勉強すれば面白い。
三権分立から,それぞれの組織に対する定義・根拠等を述べていて,この部分を学ぶだけでも社会の仕組みを知る上では一助となり得るだろう。
経済制度を勉強し,資本主義とはどのようなものか?金融制度とは?それを構成している銀行の役割は?
これらを知ることは間違いなく社会の仕組みを知るために必要だ。

しかし,僕はそれだけじゃぁいけないと思う。

というのは,社会を知るためにはそれを構成する者=組織内部の論理まで知る必要があると思うからだ。

例えばマスコミたたき。ここ何年かだろう,マスゴミという言葉も生まれた。マスコミに対しての不信感もあり,「もっとマトモな番組を流せ」という言葉はよく聞かれる。
ただ考えて見て欲しい。
「何故この番組を流すのか?」

マスコミは営利企業である。利潤を生み出さなければ企業として存続出来ない。cfゴーイング・コンサーン
ではマスコミにとって利潤を表す指標とは?
それは「視聴率」である。

そう,視聴率が取れるから報道するのだ。
いくら自分が批判したって,低レベルな番組が流れてるなーって自分で思っても,他人は見ているのだ。
これがマスコミの論理だと僕は思う。

2つめの例は企業の不祥事などについて。
何故,企業は不祥事を起こすのか?と考えたことはあると思う。
一般的な回答としては「利益に目がくらんだ結果,法を犯した」とかが多いんじゃないかな。
僕はそんな単純なものじゃないと思う。

例えばこう考えることも出来る。
「実務に適応していない,一昔前の法律が悪い」と。
法律の解釈も複雑である。法律学ではたくさんの学説があるが,それはつまり法律の文言に対し色々な受取方があるよ,ということである。
そんな不親切な法律に対し,自分の主観で合法と思っても,検察に違法と言われたら違法だ。
脱税などもこの流れで生じるのだ。認識の違い,ともよく言われるが,法律の解釈に必然と差は生まれてくるのだ


以上例示してのは組織の論理である。
学問的に考えると意思決定のためのインセンティブといえるだろう。

このような複雑なインセンティブが絡み合って社会は構成されている。
よって,社会問題も複雑なものも多くなる。
善悪二言論で語れるものはそう多くはないはずだ。

先ほどの話と関連させると,テレビではこのようなyes,noで討論している者が多い。極論合戦。多分討論している本人も知っていると思う。こんな簡単な問題ではないよ,と。
しかし視聴者がそれを求める。劇場型なパワフルな議論は見ていて面白い。
これもマスコミの論理の1つでは無いだろうか?

閑話休題。このような複雑な社会構成を理解するために,一般教養を学ぶのだ。多種多様なインセンティブで成り立っている社会。
ある論理には相対立する論理もある,ということである。
叩かれている方、弱者側の論理も考えてみるべきだ。
この組織は存在が悪、この事件はこっちが悪かったなど決めつけるのは思考停止だ。
「あの企業、また不祥事かー」って瞬間には思考停止に陥っている可能性もあるのだ。

以上,一般教養を学ぶ意味を考えてみた。

次回社会学のススメ。

ブログの方向性

自己紹介をここでします。初めまして、TJです。

ブログを始めた理由の1つ目は、アウトプットの場に活用させようと思ったからです。
知識も詰め込むだけじゃぁ役に立ちません。
定期的な発信の場が必要です。
後から見返して、いかにこの頃の自分が未熟だったか確認するための無知の露呈の必要性も感じました。

2つ目の理由としては、出来る限り「学ぶ」ことに対する自分の考えを多数の人に伝えたかったからです。
というのも、僕が20歳くらいの時、勉強する、学ぶ為に何をすればいいかわかりませんでした。
【読書 大学生】とか、【大学生 勉強】とか検索したりしたけど、ピッタリするサイトはありませんでした。
だから、このサイトでは「学問などを学ぶ必要性」「何をどう学ぶか」など、自分の思っていることを伝えていこうと思っています。


3点目の理由としては、是非僕より若い人達に「一般教養」という定義を確認してほしいと思ったからです。
僕はちょっと「学んで」みようかなと思ったときにネットでWikipediaを見たり、図書館で本を借りてきたり、新聞を買ったりして、思ったことがあります。
何書いてるか、内容はわかるけどだからどうしたの?この情報って重要?
ってことです。
例えば日経を読み始めた当時、サッパリ意味が分かりませんでした。

「なんでこの記事がトップなの?景気が悪い、ふーん、だから何?インドがアツいんだ、へぇ~。で?」

学問も勉強し始めたとき、「だから何?」って違和感しかありませんでした。
意味あるの?単位取れればいいんだろ?みたいな。

大学生は特にこのような僕の経験はありませんか?


学問も難しい専門用語とか並べて「内輪ネタ」みたいいなってじゃないですか。
それが許せなかったんです。僕はムカツきました非常に笑

何故わからないのか?→これも一般教養が自分に足りてないからなのかな・・・→じゃぁ一般教養って何?

これはレベル1の論理的思考ですが、この流れは非常に重要です。
何故ならば僕はこの「一般教養」という定義は物の考え方から知識のつけ方、そして最終的に社会の仕組みまで内包するもの、と思っているからです。
新聞を読む力も、学問を理解する力も、立派な大人になるための最低限の能力。
それが一般教養です。

一般教養という定義、安易に捉えていませんか?大学講義でも一般教養(略してパンキョー)というのはありますが、僕のイメージとは少し違います。
もっと奥深くて、幅広くて、魅力的なものです。
僕はこれを確信して以来、人生の目標=一般教養の習得 と設定しています。
某著名学者も、一般教養=社会の仕組み=究極の習得目標 と設定していました。
この大切さを感じてほしいのです。

赤文字ばかりで見づらいですが、それ程この部分は僕が重要だと思ったので色変えました。

このように、①自分のためのアウトプット②学ぶインセンティブをつける③一般教養の習得
が、主にこのブログの目的です。

一緒に考える機会を作りましょう。
プロフィール

WIPA

Author:WIPA
司法試験予備試験受験生。
趣味は読書。

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